朝起きたら、部屋で飼育しているヤワゲネズミのケージのうち、ひとつの蓋が開いていた。
こんなに文字通り、さっと血の気が引く思いをしたのは悲しいかな二度目である。
(一度目はボールパイソンを脱走させた時である。こちらは一時間ほどで見つかって本当に安堵した)
まあ、正直いって原因は自分にある。
うちにいるヤワゲたちは、ヘビのご飯兼愛玩で半々という感じで、衣装ケース製の3ケージ+αでゆるめの管理をしている。
この+αはいわゆる避難ケージで、いじめられて怪我をしていたり、調子の悪そうな子を一時的に隔離しておくための簡易なもの。
つい最近、ケースそのものを新しい(安価な)ものに替えていた。
つまり、それが甘かったのである。
プラケースに被せた百均のバーベキュー網に、恐らく全体重でぶらさがってずらし、意気揚々と奴は逃げおおせた。
幸いなことに、自分は基本的に窓もドアも閉めきる習慣があり、部屋より外に脱走は考えられなかったので、比較的すぐに見つかった。
しかし、どうやって捕獲するか。
物が多く、電源ケーブル等もいたるところにあるこの部屋で、罠をしかけて待つのは現実的とはいえない。
餌の保管も同じ部屋なので、餌で釣る罠にかかってくれるとも思えない。
時刻は朝だ、仕事もある。
職場に遅れる旨を連絡しつつ、困った自分はここで古くからの最終手段を投入した。
猫である。(※真似をしないでください)
部屋に猫を入れて見張らせ、棚の後ろに逃げ込んだねずみを挟みうちにする作戦だ。
ほぼ確実に危害を加えてくるであろう猫の方を、ねずみは避ける。
対して自分は、捕まるのは嫌だが毎日食事とおやつを提供している存在である。
猫が腕を伸ばしてうにゃうにゃ言っているなか、ふかふかのタオルを構え、中腰で待つこと1時間ほど。
合わせて約2時間の激闘の末、猫に追い立てられたねずみをすかさず捕獲。無事ケージに戻すことができたのだった。
スクワットでもしたかのように太腿が痛いが、逃がした自分の自業自得である。
ペットのねずみが脱走したらどうするか
- 部屋を閉めきる
- 逃げ場のない隅っこに追いやる
- タオルをかぶせて捕獲する
※猫は使わないでください
時間をかけられるなら、生体が怪我をしない罠をしかけた方が絶対良いです。次からは自分もそうします。(買った)