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Site icon image ゴモクマ書跡

面白いものや楽しいものを振り返る

ポケモンレジェンズZAを遊んだ

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サイドミッション含めて全クリアしたので感想を書きます。(残ってるのはモミジリサーチの1000人切りのみ)

レジェンズアルセウスからの続編と考えると違うものが出てきたけど、面白かったねえ……。

レジェンズアルセウス遊んで続編くれって絶叫してたんだけど。

レジェンズは続編というか、各作品が独立したシリーズ群みたいな扱いになるんだろうか。(本編シリーズもそうっちゃそうだけど)

あ、ちなみにXYはYを発売当時にプレイしたけども、ストーリーに関してはマジで何も覚えてないってくらい覚えてなかったです。

AZさんとフラダリの顔と、初見バケッチャが色違いだったことしか覚えていない。

総評

おンもしろかった。

最後まで駆け抜けたし、スタッフロールを見た後も、あれしたいこれしたいと先の展望もある。

レジェアルは時代設定もあって、自然に近いポケモン(動物)との共生の印象が強かった。

でもミアレシティという大都会が舞台になったことで、「ポケモンと暮らす」雰囲気がすごく伝わってきた。おかげで治安はヤバイけど。

同時にレジェアルの時にもあった「かゆいところに手が届かない」感はまだ健在。

加えて今回、舞台の治安もヤバいけど、メインシナリオに絡むキャラクター描写にやや問題ありなところがあって、総じてやっぱり神ゲー!と絶賛するには足りないかなあ……というところに落ち着いた。

賛否両論という評価の、賛にも否にも納得する。

オヤブン個体が種類問わずやまほど出てくるので、「でっけえ推しポケを引き連れて街歩きしてカフェで一緒にひとやすみできる」のに魅力を感じる人は買っていい。あとファッション。

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旅パのオヤブンペンドラーとの1枚。でっかいペンドラー、かわいい。

よかったところ

街中をポケモンと歩ける

SVでもある意味似たようなことはできたけども。

マップがミアレシティのみに限定されてるぶん、絵画やポスターみたいな描写が細かくなってるので、解像度高めの都会の街を自分のポケモンと歩ける楽しさがある。街中のモブたちも自分のポケモン連れてるしね。

オヤブンを連れて歩くと、街中のさまざまな物との対比でますますデカさが強調されて良い。

自分は旅パにオヤブンのペンドラーとウツボットを好んで入れてたんだけど、デカくてかわいい生きものと歩いてるだけで楽しかった。

クリアデータでのやりたいことをひととおりやったら、言語設定を知らん言語にして「ひとり外国旅」をシミュレーションしてみようかななんて思っている。

ファッションこまかくてたのしい

今作、ポケモンシリーズの過去作を見ても主人公の頭身がやや高めに設定されている。(ように見える)

ので、ファッションが映える映える。

自分は最初のキャラクリで固定化しがちなので、外見にこだわれるゲームであってもあまりファッションに頓着しない。

でも今作はマジでいろんな格好を楽しんでいるし、組み合わせが楽しくて無限に服買ってしまう。

上着と中の服がセットになっているタイプ(いわゆるアンサンブル)は、同じ名前のセットであれば色の組み合わせを変えられるのが本当に革命で、「羽織ってるのはこっちの色がいいけど中の服がな~……」を解消してしまった。組み合わせ無限大。

事前情報でちょこっとあったが、髪色もメインの他にメッシュとグラデーションがあり、2色を組み合わせて選べる。この時点で人のキャラクリにかなりのバリエーションが生まれることはわかっていただけるのではないか。

某SNSの流行りに乗るわけではないが、自分も男主人公にかわいい格好させてめっちゃ楽しんでいます……。

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このゲームに限らず、「ファッション」というものはどうしても女性向けの方がバリエーション豊富なので、女性向けっぽい服が多くなる≒男主人公にもそれを着せることになる ということなんだと思われる。

しっかりカッコいい服装もできるので、個人的には服装の男女撤廃は超英断。このままつづけてほしい。

戦闘がアクションっぽくなった

個人的にレジェアルで、「戦闘中にトレーナーが動き回れるのにとくに意味がない」のがすごく気になっていたので、ここは正当に進化させたものと受け取った。

ポケモン本編では使わなくなるような技も、「出が早い」「範囲が広い」などの理由で選択肢に挙がるのはすごくよかった。

でんこうせっかが本当に「電光石火」で早い。「ミサイルばり」や「ロックブラスト」みたいな複数回当たる技なんかも、回数が確定になっていてかなり強い。

ただ、アクション苦手な人には否の要素になるのもわかる。

アクション操作に加えてポケモン、技相性とかもあるので、暴走メガシンカ戦を始めとした対強敵になるとすごいマルチタスク。

ポケモンでFF14みたいなことやらされるとは思わなかった

自分としては、このくらいの操作強度のほうがやっていて楽しかった。

基本は手持ちのレベルを上げて挑めば、時間がかかってもゴリ押しでも倒せるようになっている……はず。

セリフの癖が強い

なんかギャグが上手になった?

やたら鋭いツッコミだったり、話しかけられない(路上でセリフがポップするだけ)のモブも妙に面白い一言が多くて、プレイ中に声出して笑ったシーンがけっこうあった。

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通りすがり一般狂人たち。

サイドミッションの依頼者たちも進めば進むほど狂人(褒め言葉)が増えてきて、「バトルしろ!」→キャラ造形と手持ちの編成で笑わされた。

サイドミッションの中だと、コクーン狂いの女の子、芸術家トレーナー、某サ○シ似のピカチュウ使い辺りはとくにトレーナーの印象が記憶に残っている。

ミッション単体だとミアレ美術館のコフーライ集めとかかな。

いまいちだったところ

メインストーリーの描写が微妙に雑

「力を入れてないわけじゃない」くらいの温度感なのが、「微妙に雑」という表現になる。

キャラクター頭身が高くなり、表現の幅も増えて、ポケモンたちのモーションは最高に良いものになっている。

それらを連れているトレーナーたちもまた曲者揃い……なのはいいのだが、不自然なくらいに人の話を聞かなかったり、自分の都合よく受け取る人が多い。

ストーリーの導線にプレイヤーを乗せたいのはわかるのだが、逆に言えばそれがわかってしまうくらい、けっこう強引に話を進められてしまう。

主人公の選択肢も、自我が強いわりに「今までの流れからして断りたい」部分には、素直に頷く以外の選択肢がなかったりする。

総じて、「決められたストーリーラインに乗せるために、キャラクター的に不自然でもやらせてしまっている」ように見えるシーンが非常に多い。キャラクター設定とストーリーラインが噛みあってない感がある。

結果、噛み合わなかったぶんを引き戻そうとして「人の話を聞かない」「自分の都合よく受け取る」が頻発する。

これにいちばん振り回されていたのがライバル枠のガイ/タウニーなんじゃないかなぁ。

まさかよりにもよってライバルが、クライマックスシーンでひたすら株が下がり続けるとは思わなかった。

逆に、この噛み合わなさが少なかったキャラクターに関してはかなり好感度が高い。具体的にはカラスバさん。

やってることはやってるヤクザものではあるのだが、他のネームドに比べて、(ヤクザなりの)筋は通ってるし話もできたので。

というか他の一般人たちがヤクザ以上に話が通じないのってだいぶマズイのでは

総じて、キャラクター造形は今までにいなかった雰囲気があり、今風でよく練られている。SVまでのポケモン本編での経験が活きている感がある。

なのに、それを活かすストーリーや演出がうまくできていないせいで躓いているという印象だった。

アルセウスの薄味からはだいぶがんばっていると思うが、それでも昨今の大作ゲームと並ぶとちょっと及ばないかも。もったいない。

捕獲率の低さ

レジェアルの時は、戦闘なしで大量のポケモンをテンポよく捕獲できていく気持ちよさがあった。

今作は街中でひらけた場所があまりなく、隠れる茂みなどもかなり少ない。捕獲率が低く設定されているポケモンやオヤブンなどは、適正ボール・隠れ・背面取りでもなかなか捕獲できないことがある。

倒すと捕獲率が上がった状態で一度だけボールを投げられるが、そこで捕まえられなかったら消えてしまう。

本編で捕まえにくいポケモンを捕まえる大変さと比べたら……とは思うものの、レジェアルがそこまで苦労しなかったのでそこは比較してしまうよね。

捕獲率を上げるアイテムもあるにはあるが、揃えてなおそんな状態なので、もうちょっとなんとかならなかったのかな……。

(アイテムの交換レート上げる代わりに、全部揃えたら倒して捕獲が100%になるとか……)

なにかと3回やらせたがる

メインでも「暴走メガシンカを3体」、サイドミッションでも「これやって」→「次があるからもう一回」を3回、ラスボス討伐すらとくに形態変化なしで3回と、とにかくすべてにおいて3回やらせたがる悪癖があったように思う。

後半になればなるほど、「これどうせ3回やるんでしょ……?」と感じるところが増えた。一番感じたのは盛り上がるはずのラスボスかな……。

クリア後すら3回やらせてて一周回って笑っちゃった。

微妙に使い勝手がよくない機能

足場はともかくハシゴは絶対マップ表示するべきでしょ!

カメラ機能も、自撮りのときはBGMでポケモンの振る舞いも変えたりできるのに、せっかく映え写真が撮れそうなカフェ撮影ではできない。

画角も基本主人公が中心で、回してもカメラが壁にぶつかってしまい、せっかく一緒にいる相棒ポケモンとの写真がかなり撮りにくかった。

映え写真を撮るにはかなりのカメラ力がいると思われる……。

自分はふだんそこまで写真を撮らないので、テクニックを試す気力はなかった。

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自機とデンリュウが向いてる方にカメラを置こうとしても、壁に邪魔されてしまう

等々、「機能は果たしてるが使い勝手がよくないので微妙にストレス」みたいな細々としたポイントがあったりなかったり。

まとめ

減点式だと60点、加点式だと100億点みたいな評価。

メインになるポケモンの振る舞いはすばらしいし、でっけえオヤブンでもSサイズでも推しを連れてたら楽しい。

ファッションも楽しいので、相棒ポケモンとペアルックしてみたり、いろいろな遊びの幅はある。

転じてメインストーリーは決して問題がなかったとは言えないし、サイドミッションも戦闘のシステムチュートリアルみたいな内容のものが後半にも出てきたりと、すばらしい出来ではなかったのも確か。

でも発売してから今まで他のすべてを投げ出して遊ぶくらいには楽しめた。そういう作品。

レジェンズシリーズはこの「ポケモンで新しいことをやる」試金石としてのシリーズになっていくんだろうか。

それ自体はチャレンジ精神として歓迎したいのだけど、アルセウスで良くなってほしかったポイントがあまり還元されていないようにも感じた。(良くなった点ももちろんある)

もし次回作が出るとしたら、ちょっとだけ様子を見るかもしれないな……。(でもなんだかんだ買うんだろうな……)

色違い厳選は段違いでカンタンなので、これから色バケッチャでフルパを組むべくまだまだやります。

※10/29追記

やりました。

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ひかるおまもりあり。

ワイルドゾーン15でひたすらファストトラベルロードをくりかえして試行回数750くらいで揃った(なんなら昼夜ロード挟んで1匹消えた)ので、かなり楽だった部類。

この間に別の色違いも7匹捕まえた。ウハウハだァ……

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