この記事を書いてる時点でプレイ時間は13時間くらい。
進捗はガーディアン四体くらい倒したところ?
めちゃくちゃ楽しい。
「薔薇と椿 お豪華絢爛版」に収録されているラムラーナ編でこのゲームの存在を知った。
先週くらいまでやっていたセールで75%オフになってたので、2と合わせて買ってみた。
ゲーム自体はいわゆるメトロイド方式のアクションゲーム。
実はメトロイドもやったことないので、こういった複数のビューでマップが構成されてるゲーム自体初めてだったりした。
とはいえ、アクションはそれなりに得意という自負がある。
昔のゲームだし、エクスアストリスの配信開始まで中継ぎで2本合わせてちょうどいいかな、と思ってたがあまりにも見通しが甘すぎた。
無印すら終わらねえでやんの。
ゲーム開始、即座にあらゆる説明なしに放り出され、村人への話しかけ方もわからず、右往左往。
なんとか手探りで操作を少しずつ学び、徐々に探索箇所が広がっていくこの感じ。
序盤にすぐに行けるフィールドは謎も簡単で、なんかよくわからないけど宝箱が出てきたりしながら先へ進む。
「古き良きレトロゲーの、かつての手触りをそのままに」という開発者のテーマを存分に感じるつくり。
理不尽な死に方をしても「そうそうこれこれ!」という懐古が押し寄せて許せてしまう。
かつて、ゲームというものは常にソフト容量との戦いだった。
チュートリアルを削るために、必ず付属する取扱説明書に操作方法と序盤の攻略が書かれていた。
ぽつんと意味深に置かれたほんの数行のテキストをヒントに、何の目印もない場所をAボタン連打で探し回った。
そういう時代の、「だから仕方がない」と諦められた理不尽な仕様が存分に詰め込まれている。
これがどうしようもなく、プレイヤーの懐古感を煽るのだ。
逆に、このレトロゲーという存在の持つ背景と、それに伴って生まれた理不尽な難易度にノスタルジーを感じる人でないと、楽しむのはなかなか難しいゲームじゃないかとも思う。
思い出補正をとっぱらってしまうと、このゲームはただ不便な仕様をしたマゾ向け死にゲーと成り果てる。
その辺りが、「人を激しく選ぶ難易度の高いゲームだが、良作(あるいは神ゲー)」と呼ばれる所以だろう。
自分はプレイし始めて数時間ほどで「ちょっとおもしろすぎるぞこれは」と一息ついたついでにSteamレビューを眺めた。
結構ボロクソに書いているレビューも少なくなくて正直ちょっと泣いた。
ただレトロの再現をするだけではない、丁寧な仕事が見られるのも好感が持てる。
ポーズをかければ主人公がどこからともなくカレーを取り出して貪り、寝る。
ワープする時はワープアイテムの聖杯を掲げているし、メニューを開けば(ほとんどの場合見えないにも関わらず)ちゃんとパソコンを見ている。かわいい。
BGMもいずれも高品質で、長い探索時間でも苦にならない。
わりとみんな不真面目なキャラクターたちの、一言二言のクスッとくる会話も記憶に残る。
理不尽な難易度はあっても、それ以外がストレスフリーでやっていて気持ちがいい。
謎解きも理不尽な部分はあるが、解けてしまえば「あ~~~そうか!」という気づきがある。
まれにわかるかこんなもん、というのもあるにはあるが、「でも昔のゲームこんな感じだったな……」となる。
まだクリアしてないのでいったんこの辺にしとこうかと思いつつ。
とにかくやってて楽しいという感想しか出てこない。楽しい。