このたび鼻中隔湾曲症(+下鼻甲介骨切除)の手術を受けたので、貴重な体験談としてメモっておく。
だいぶ前
とある耳鼻科でCT諸々を撮り、鼻中隔湾曲症の診断を受けた。
が、自分は手術を希望しているのに3ヶ月ほど「薬で様子見て」を繰り返されたことと、この耳鼻科の営業時間が変わり、自分の生活パターンだと受診できなくなったことから、別の耳鼻科(今回の手術をした医院)に変更。
紹介状などはなく、変更先の耳鼻科で改めてレントゲン等々検査をし、手術を希望して行うことになった。
鼻炎薬等も新しい耳鼻科の処方が抜群に効いた……。
そもそも手術をしようと思ったのは、発覚した段階で「対症療法をするものは少ない方がいい」という結論に至ったから。
鼻炎に限らず、常になにがしかに気を遣って生活している貧弱な体なので、気にしなくていい部分が増えるというのは大きなメリットだと思ったのだ。
治せる箇所があるなら治した方がいいよね的な発想。
診断としては「鼻中隔湾曲症」「アレルギー性鼻炎」「肥厚性鼻炎」
そのため、鼻中隔矯正術・粘膜下下鼻甲介骨切除術の2種類の手術を同時に受けることになった。
めちゃくちゃ簡単に言うと「鼻の中の骨が曲がってるから一部の骨取ってまっすぐにするよ」「粘膜腫れすぎてずっと腫れた状態になってるから減量したるよ」ってやつだ。
約3ヶ月前
手術前の採血をして、血液検査の結果をもとに手術ができるかの判断をする模様。
担当医が自分で採血してくれたのだが、血管を見つけてもらえず、生まれて初めて手首から採血。しかも量が足りなかったとかで両手。
痛かったし内出血はすごかったしで散々だった。
採血で苦労されるのは自分は結構あるある体験なのだが、こんなに痛かったのは初めてだよ……。
手術3週間前
血液検査の結果をもとに、手術の決定と手術前の説明を受ける。
「前日お酒飲みすぎちゃったのかな?って数値だったけど、手術には問題ないですね」「お酒一滴も飲んでないです……」
という不穏なやりとりもありつつ、どんな診断名がついたか、どういう術式を行い、手術なのでどういったリスクが発生し得るか等々を懇切丁寧に説明いただく。
局所麻酔の日帰り手術なので、当日や術後どういった対応をしていくかも、この時点でざっくりと説明された。
公式HPには「事務仕事であれば術後2~3日で仕事に復帰できます」とあったので当日翌日は休みを取った。
が、「3~4日後に詰めている止血ガーゼを摘出するためもう一回来てもらう」というのでもう半日休みを取らねばならなかった。
事前リサーチ不足……。
ここは時間調節をして、診察→即出勤の流れにできたのでまあヨシ。出勤時間は遅らせることになったが。
手術前日
気にすることは特になし。
自分の場合、多動で鼻をいじってしまうことがあるので、意識的に触らないようにしていたくらい。
手術当日
予約は11時半。14時に帰宅という予定だったが、きっかり14時で精算まで終わった。
待っている間に血圧を測られる。
看護師さんに思わず「術後に止血ガーゼ抜くときめっちゃ痛いって聞いたんですけど痛いんですか……」と聞いた。ら、
「抜くときはあんまり聞かないですね~。皆さんこの後の麻酔ガーゼが一番痛かったって言います」
え? 今? これから? それは心の準備できとらん。
緊張に血圧が上がり気味になりつつ、容赦なく診察台に連れていかれる。
「麻酔のガーゼ入れますからね~ 狭い方はちょっと痛いけど我慢してね~」のゆる~い掛け声とともに、鼻になっげえガーゼを突っ込まれる。
あっ思ったより痛くな……いや痛い。っていうか深くないか!? そんなに鼻の奥に物って突っ込んでいいものなの!?
顔の長さくらいある、麻酔液でひたひたのガーゼを4枚も突っ込まれた。これで片鼻……。
ぶっちゃけ、痛いというより麻酔液が喉側に流れて苦いやら痺れるやらでそっちの方がつらかった。かもしれない。
計8枚のガーゼを詰めに詰められ、麻酔が染みるまでに自分はやすみつつ、点滴と止血バンドの準備をされる。
今回も案の定血管を見つけてもらえず、点滴は手の甲にされた。やっぱり痛かった。
いざ手術台。局所麻酔なので意識があるまま行う。
詰め込まれたガーゼを抜かれてもあまりその感覚がなく、ちゃんと麻酔が効いてるんだなあと変なところで冷静になる。
「今から麻酔しますからね~ ちょっとチクッとしますよ~」
……? 今刺された? あっ刺されたっぽい。なんか痛い……ような? 気がする???
麻酔の効きが良かったのか、身構えたチクッとした痛みは訪れず。
顔に布をかけられていたため、視界もほとんどない。
ただ鼻の骨を引っ張ったり削ったりされる感覚だけを甘んじて受け入れる。
実際、麻酔が効いて痛くないので、なんだか手術されている実感がわかない。
近い感覚でいうと、あれだ。矯正歯科でブリッジを着けられてる時みたいな押され方っていうか……。
なんなら歯科で歯型とったりする方が苦しいかもしれん。
人生で初めて聞く形容しがたいリズミカルな機械の駆動音とともに粘膜の減量もされ、縫合と止血スポンジ(メロセルというらしい)を差し込んで手術は終了。ぶっちゃけどこを縫合されてたのかもよくわからない。
一番痛かったのは狭い手術台で変な姿勢のまま固定されてた腕でした。
鼻から垂れまくる血混じりの謎の液体をティッシュでひたすら拭いながら少し休み、体調に問題がなかったのでそのまま精算して帰宅。さすがに送迎は家族に頼んだ。
鼻からめっちゃ組織液っぽいものと血が出まくるのでティッシュで押さえる。が、ガンガンにあふれるので綿球で軽く蓋をする感じでおさえていた。
鼻が物理的に塞がれているので、必然的に口呼吸になる。
これはどの体験談を見ていてもそうなのだが、自分の場合この「鼻が物理的に塞がれている状態」が、「喉側に乾燥気味で粘性の鼻水が塊で張り付いており、鼻うがいも薬も効かない鼻炎が一番最悪の状態のとき」に非常に酷似していた。
なのでわりと苦ではなかった。いや苦しいは苦しいのだが、想像を絶する苦しみではなかった。
逆に言えば、一番鼻炎がひどい時の自分の鼻は、100パーセント物理的に塞がれていたに等しいということ。
まだ結果はわかっていないが、この時点でもう手術してよかったんじゃないかという気持ちに駆られる。
少々出血が多く、当日にもう一度診察してもらい、鼻に詰めるメロセルのサイズが上げられた。これ鼻抜き作業を一回余計に受けたのでは?
スポンジが喉に迫る勢いでやや苦しいが、水を含みながら休めばつらくはない。30分毎くらいに起きて水を含んで寝るを繰り返して、この日は終わった。
寝るつもりで布団に入っていた時間は12時間くらいだったのだが、睡眠計測アプリによると睡眠時間は合計4時間だった。
手術翌日
朝イチで診察を受ける。この時点で、自分で車を運転して診察に行ける程度には安定していた。
あまりちゃんと眠れていないが、鼻炎で息ができずに眠れないのは初めてではない。慣れたものだ。
スポンジの周りの余計な液体だけ吸ってもらい(これの方が麻酔がないので痛かった気がする)、あとは1日置いてスポンジを抜いてもらう作業を残すのみだ。
安定はしているが決して動く気にはなれないので、とっとと帰って家でゆっくりする。
ぼんやり寝てみたり、水分を取りまくったり、Youtubeの長時間配信を流しっぱなしにしたり。
特に睡眠は取れてないので、少しでも睡眠時間を稼ぐようにした。
夜になると綿球につくのも鼻血というよりは血混じりの鼻水という感じになってきた。
むしろ綿球を詰めてる鼻のふちが乾燥してちょっとヒリヒリするかもしれない。
鈍い痛みはあるものの、つらいというほどではない。が、つらくなったら嫌なので適度に処方された鎮痛剤を飲んでおく。
身体的には鼻の方が痛いせいなのか、なぜかここ最近ずっと悩まされていた指の痛みがめちゃくちゃ軽減していた。
ちなみにこの晩の睡眠時間はアプリによると2時間。寝れてねえじゃねえか。
術後3日目
休みじゃないので普通に出勤。睡眠時間は足りてないはずなのだが、ちゃんと寝ている時くらいの元気さがある。アドレナリンが出ていただけかもしれない。
手術のことを話してあった上司にもわざわざ健康観察され、「鼻に止血スポンジ入ってるんであんまり喋れないです」と素直に言ったら「休んでよかったんだよ……?」と心配された。
もともと、仕事で話すような業務は稀なのでとくに支障はない。
のんびりと仕事をこなす。
鼻血や痛みよりも、普通に鼻水が出てきて詰まりかけている感覚がある。ちょっと不快。
スポンジのせいでちょっと鼻をかむ程度のこともできないのでとっとと抜いてしまいたい。明日までの辛抱だ。
喋るとスポンジが動くせいか、綿球に流れてくる液体の量が増える。家でもなるべくおとなしくすることにする。
なぜか手術当日→翌日→翌々日と日を追うごとに味覚が死んでいる。
止血スポンジが膨らんで鼻閉が完全になっていってるということなのだろうか。
味が強いものは少しだけ感じたので、喉側からなんとか嗅覚に届いたのかもしれない。ちなみに生トマトは無だった。
術後4日目
スポンジ抜きを楽しみにしながら朝イチの時間で診察へ。
この頃には鼻に綿球を詰めても何もつかない。出血も組織液もほとんど止血スポンジに抑えられているようだ。
やっぱり乾燥してきていて、鼻の入口にちょっとついてしまったという傷がひきつれてやや痛い。
スプレー?で軽く湿らせ、「ちょっと不快ですよ~」という相変わらずゆるい先生の掛け声とともに、止血スポンジがヌルヌルヌルッとまろびでた。痛くはないがきもちわるい。
出てきた止血スポンジも「スーパーのパンコーナーで売ってるパンに挟まってるソーセージ」くらいのサイズがあった。あれ、鼻に入るんだ……
スポンジを取った結果、鼻が通った感じ……するか? 抜いたあとにじわじわとやってきた鈍痛でちょっとわからない。
血や鼻水の塊らしきものを吸引し(これの方がやっぱり痛い)、止血のために例の麻酔ガーゼを一枚ずつ詰めて10分休憩。
それも引っこ抜いて再び血液と粘液?鼻水?を吸引したらひとまずおしまい。
あとはたびたび経過観察を受けつつ、鼻の中の傷を治していくことになる。
麻酔ガーゼを使うと上前歯の裏側の歯茎あたりがむずがゆくなるのは人体の仕様なのだろうか。
止血スポンジが抜かれたので再び出血があるが、初日に比べればかわいいものだ。
物理的に詰まっていたものがなくなり、多少とはいえ鼻も通るので、また綿球を詰めていればなんとでもなる。
問題は1日2回と言われた鼻うがい。
以前から時々使っていたが、1日2回を約2ヶ月と考えるとかなり……割高だ……。
(自分はミント系の清涼剤が苦手なのでそれがないチクナインを使っていた)
作るしかないのか……自分で……生理食塩水を……。
ここで、他の人の経験談でたいていサイナスリンスが勧められている理由を知る。量が要るんだ量が。
でも近辺のドラッグストア、サイナスリンス売ってないんだよな……。
売ってないのでスターターキットをAmazonで買った。
鼻の中がしっかり加湿されるまで、気兼ねなくたっぷり使える。
ハナノアにしろハナクリーンにしろ、手術後の鼻うがいは大容量の方が良いと思う。
昼食を食べていて気づいた。飲み物が飲みやすい!
人は液体を飲むとき、鼻から空気が抜けているのだという気づきを得る。
鼻にスポンジを詰めている間、一口飲んでは息をついていたのだが、今はゴクゴク飲める。
そして飲み下した時に、鼻から空気が抜けているのがわかるのだ。綿球の隙間から抜けていく。すげぇ面白い。
綿球が鼻水を吸ってか、ほんのり硬くなってくる頃に交換。
綿球を外した瞬間、鼻の奥冷たッ、何? と思ったら、空気だった。
鼻の奥に、超ストレートに空気が大量に流れ込んでくる。
今までに経験したことのない量の空気が鼻からなだれこんでくるのだ。超面白い。
特になんということのない室温の今でもこんなに冷たく感じるのだから、冬とかどうなっちゃうんだろうと今から若干こわい。
あくびや口を大きく開けると、鼻のふちが引っ張られて痛い。
これは手術の傷というより、鼻の入口に少しだけ傷ができてしまったことによるものだ。
綿球を詰める以上、この痛みからは逃れられない。
綿球にワセリンとか塗ったらちょっとマシになるだろうか……。
帰宅後、はじめての鼻うがいをする。
鼻うがい自体は初めてではないが、傷があるのがわかっているので、実質塩水であるところの鼻うがいがしみて痛くないかちょっとドキドキ。
結論としてまったく痛くはなかった。
先生いわく、今回の場合は乾燥させないことが大きな目的なので、きちんと口や反対側の穴からうがいの水を出す必要はないとのこと。
実際、空気はすごくよく通るが、鼻うがいの水は全然通らなかった。2~3回めのプッシュでやっとじんわり反対側の穴に滲む感じ。
出てきたものも、少しだけ血混じりの半透明の鼻水がびよ~んと伸びたくらいで、出血もかさぶたも全然なかった。つまらん。
出血がないのはいいことだが、かさぶたはこれからできていくのだろう。
術後5日~1週間
相変わらず綿球は詰めっぱなしなので、基本的に口呼吸。
水分をまめにとり、リップクリーム/バームを使って唇の皮がべろべろにならないように気をつける。
薬を飲みつつ毎日2回の鼻うがいを繰り返すものの、やはり出血もかさぶたらしい鼻くそも出てこない。つまらん。
一度だけ、鼻うがいのあとの鼻かみをしたら、血が鼻水にくるまれたような塊がデュルンと出てきたが、それくらい。
口の保湿はリップバームだと持ちがよかったので、出かける時はよくあるスティックのクリーム、家ではバームと使い分けた。
鼻の中には大きな問題は発生しなかったが、鼻周りはすごい荒れた。
さすがに触れると鈍痛がするので、泡でやさしく洗顔をするようにしていた。
のだが、もともと肌トラブルも多いのでザラつきと皮脂のテカリがエグいことになった。
鼻の穴の周りも綿球が乾いて張りついたりしてあまりよろしくなかったので、ワセリンや馬油で保湿をするようにしていたが……あんまり効果は感じられなかったかもしれない。
術後10日(再診)
抜糸あるなんて聞いてないよォ……(痛かった)
術後の状態チェック。鼻うがいもきちんとできていて、非常にきれいで治りも早いとお褒めの言葉をいただく。
「我ながらものすごく通る鼻になったね」と先生も自分を褒めていた。
抜糸した部分からほんの少し出血があったが、綿球を詰めてすぐ止まる程度のものでその後の痛みも特になかった。
経過の記録写真を撮影。実際に見てみると、確かに術前よりも明らかに鼻に通り道がある。すげー。
片方の鼻は奥の方にでかい鼻くそあるな……と思っていたら「こんな感じでかさぶたもちゃんとできてるから」と説明を受けた。かさぶただったらしい。鼻くそにしか見えなかった。
術後2週間
1日2回の鼻うがいを続けている。鼻からおもしろいものが出てくることは引き続きない。
綿球を外して息を吸った時に(おそらく)手術痕に空気が当たって鈍痛がすることがあったのだが、この辺りに来るとなくなってきた。
ならば、ちゃんと保湿できていれば就寝中は綿球外してもいいのでは?と悪いことを思いつく。そろそろ口呼吸による乾燥が嫌になってきたとも言う
たまたま使いさしののどぬーるぬれマスクがあったので、綿球を外し、それを着けて就寝。
鼻呼吸で寝れるってすばらしい。
……と思ったのもつかの間。
明らかに傷が乾燥したことによる鼻の鈍痛で目覚める。
なんなら寝返りを打ったときに外れたのか、マスクも取れていた。意味ねえ!
朝の鼻うがいで、水分が染みわたるまで鈍痛と戦う羽目になった。
医者の言うことはちゃんと聞こう。当たり前。
ただ、このぬれマスク保湿戦法は口呼吸の乾燥にはなかなか悪くない対処だった。
口の中カラッカラ、舌ザラザラ状態よりは遥かにマシな状態で目覚められたので、乾燥がひどい時などにほどほどに使おうと思う。
あと、認知症で施設に入っている祖母との面会があったので、鼻に綿球の状態を見せたら大ウケした。
すぐに忘れるので、マスクを着け外しするたびにウケがとれる。コスパのいいギャグだ……。
術後16日
綿球を外してもほとんど鼻に刺激を感じることがなくなった。
風呂に入ると、今までほぼ無臭だと思っていたシャンプーやボディーソープの香りを感じる気がする。
おっ、と思ったのは水の匂いらしきものも感じ取れたことだろうか。もちろん臭いわけではない。
この日は妙に綿球が鼻の穴に張りつくな……と思ってそっと外したら、でっけえ鼻クソと鼻毛の混合物がずるっと出てきた。
日焼けした皮膚がめくれたような、うっすらと膜状に乾燥した……鼻水? に巻き込まれて、鼻毛が束で引っこ抜けて飛び出してきたのだ。しかも両鼻。
何よりも鼻毛が束で抜けたのにまったく痛くなかったことに恐怖を覚えたので、鼻毛の代わりに綿球をしっかり詰めておくことにした。
順調に治ってはいるのだろうが、自分の鼻の中は今いったいどうなっているんだ。次の診察は来週である。
術後22日(再診2回目)
診察日。この日は状態を確認し、かさぶたの吸引だけ行って終了。
次回はまる1ヶ月後。その時に治癒が順調ならそこで終わり、まだならもう1ヶ月先まで様子を見るらしい。
鼻毛の束が抜けたことは話したが、かさぶたと一緒に出てきたのかな、とさらっと流された。あ、問題ないんだ……。鏡で確認したら一部ハゲてたんだけど。
かさぶたの吸引後に記録写真を撮るので、写真で見る自分の鼻の中はいつでも痛々しい。
というか、かさぶたってそんな風に吸引して剥がしていいものなのか?
確かに鼻の中でパリパリ乾燥して張りつくので、鼻づまりとも言い難い不快感があった。ものすごく鼻くそが溜まっている感覚だ。
すごく鼻をほじりたい衝動に駆られた。
だがまだ傷が残る部分に雑菌まみれの指を突っ込む勇気は湧かず、綿棒に馬油を塗り、入り口をそっと撫でるだけにとどめていた。これでもカケラのようなものがちょっと取れる。
術日からずっと鼻に詰めていた綿球はこの日から自己判断となった。
鼻うがいは続けるが、自分で乾燥するなと思った時だけでよいとのこと。
さすがにかさぶた剥がした当日は、外していると乾燥してヒリヒリしたので詰めた。
術後30日(1ヶ月)
手術から1ヶ月。綿球は常に詰めているわけではないが、鼻うがい直後などの湿度を保持できるタイミングで詰めておくような日々を過ごしている。
季節柄もあって乾燥するようになってきて、綿球がないとやや鈍痛がする時がある。
部屋の湿度は保っているので寝ている時も詰めていないが、寝る前に点鼻薬のほかに保湿用の点鼻スプレーを使ってみている。
薬→保湿スプレー→鼻の周りに綿棒で馬油というルーティンで鼻を潤わせてやろうという魂胆だ。効果は正直よくわからない。
綿球さえ詰めていれば、痛みはもうない。鼻うがいの時に、まれにでかいかさぶたがどっと出てくるが、これが出ると大変鼻の通りがよくなってきもちがいい。
次回診察で終わりの告知が出るなら、この記事の更新も終わりにしようと思う。
術後34日
この辺りから綿球もほとんど詰めなくなった。
たまに鈍痛はするが、うつぶせで鼻を押したりしないようにだけ気をつけていれば、ほぼほぼ術前と変わらない生活になっている。
アレルギー性鼻炎は変わらずあるので、鼻水が多少溜まっている感じはなくもない。
が、鼻うがいをした直後や、ふとしたタイミングで鼻が通ると、急激に匂いを感じるようになった。
鼻水がちょっと溜まっている時でも、明らかに鼻呼吸を妨げられることはなくなっている。意識的に鼻呼吸をしても苦しくならない。
鼻が通りすぎて、鼻うがいの時に喉まで流れてむせることが多々。自分が鼻うがい下手なだけか。口から出せないです。
あとは、鼻クソがものすごくできる。おそらくかさぶただと(ひどい風邪とか引いた時の鼻水の色のような)黄色っぽく、鼻水だと白っぽい。
鼻うがいの時に出てきてくれると最高だが、乾燥が強いと鼻うがいだけでは出てきてくれないことが結構ある。
風呂に入って蒸気で湿らせたあと鼻うがいをし、ゆっくり鼻をかむと出てくる率が高い。気がする。
鼻毛もなんか前よりすごいペースで伸びている気がするのだが、これは気のせいなんだろうか……。
経過観察中。随時更新。