Stardew Balleyとか牧場物語みたいな、農業と牧畜で回す感じのハイスピードスローライフっぽいゲームがふとやりたくなり。
ニンテンドーeショップのセールで半額になっていたのでホイと買ってみたら、
遊びたかったジャンルとはちょっと違うけどめちゃくちゃ良質なシナリオをお出しされてすごい得した気分になったのでプレイ感想などをしたためる。
コアな部分までネタバレなので読むのはクリア後推奨です。
前置き
スクウェア・エニックスから発売の「生活シミュレーションRPG」。
エンディングまで見た感想で言うと、「簡単めのアクションRPGに農業・クラフト系の要素をのっけた」感じの印象。
細かいところをひとつひとつ見ていけば粗や調整不足と感じる部分は多々あるのだけれども、シナリオの良さで全部なぎ払っていった。
シナリオ
ほぼカットシーンのみの章も含めて全10話。そのうち3話がABCで並列に三分割なので、実質全12話となる。
話は4話で急展開し、「よくある王道ファンタジーの世界」からSFへとなだれこんでいく。
自分はSFも好きなので、要素を箇条書きにして拾っていくとありふれたSFの展開ではある。
ただ、その展開のさせかたが非常に上手かったと思う。
「アリアがどの時代から来たのか」問題から始まり、4話以降で出てくる事実は概ね推測のちょっとななめ上をいくもので、メインストーリーをやっている間ずっとわくわくしていた気がする。
ラスボスまでに、それまでに発生した大きな疑問は解決しつつ、「じゃあ主人公ってなんだったんだ?」に出された答えはものすごく腑に落ちたとともに感動した。
サブクエ群は4つの各町にだいたい9つずつ。
調べてきて! 持ってきて! 一緒に来て! のよくあるおつかいモノばかりではあるものの、いくつかは話が連続している。
どの話もサブクエゆえに小粒だが、光るものがある話ばかりだった。
正直、NPCたちの名前は覚えきれなかったものの、「レーテの空き家掃除してた人」とか、「駆け落ちした人たち」とかで思い出せるのは、話が印象的だった証拠だと思う。
ただ主人公含めて記憶喪失者が多すぎるし子どもは魔物がいるところに軽率に行きすぎだと思う
サブクエ報酬のお金はかなり額が大きいので積極的にサブクエも潰してまわっていたが、そのおかげでメインストーリーにおける「あなたに助けられていない人なんていない」が心に響いた。
どこの街に行っても、ささいなことで助けた人たちがいた。
システム
正直言って、粗は多い。
最低限の面白さは担保されているものの、ちょっとした不便が積み重なっている感じはPS2時代のJRPGに近いものを感じる。
クラフトに必要なアイテムがどこで入手できるのかがゲーム内で非常にわかりづらく、ほとんど攻略を見た。その攻略サイトもプレイヤーが少ないせいかあまり整っておらず、いろんなブログを行ったり来たり……。
一番不便を感じたのは、各種加工品メーカー。
「加工に必要なアイテム数」、「加工された結果なにになるのか」が容易に確認できない。
アイテム倉庫からメーカーに直接アクセスもできず、メーカーに入れられるアイテムを何も持っていない状態だと、加工に必要な数すらわからない。
しかもドリンク類なら1つ、ジャムなら3つ等、必要数はバラバラ。メーカーのレベルが上がると一度に加工できる数が増えるが、それも数が統一されていない上に、単純に倍々にならないので大変覚えづらい。
そもそも何をメーカーに入れられるのかもわからないので、持ってるものを手当たり次第手持ちに入れて確かめなければならない……。
また作ろうと思っても、クラフトと違ってレシピにならないので、何を加工して作成されたものだったかも覚えておかないといけない。
ゲーム内で容易にアクセスできる情報がとにかく少ない。
こうしてまとめるとすごく不便だ。プレイ中は慣れてしまったせいか、あるいはこういう不便な昔のRPGにそれなりに触れているせいか、あまり気にならなかったのだけれども。
戦闘
アクションながら回避はない。ダメージを受けるのは前提。
一応近接ジョブのスキルにステップがあるものの、硬直キャンセルはしてくれないし(たぶん)無敵もないので、ごくたまに敵の攻撃をよけられるかもしれないくらいの存在感。
レベルをきちんと上げて、回復アイテムをしっかり使いつつ、使えるスキルをリキャストごとに使えばなんとかなる程度の難易度ではあるので、難しくはない……と思う。
せっかくジョブがたくさんあるのに、ジョブ間のバランスがイマイチで、結局同じジョブを使うことになるのがもったいない。
自分はだいたいピルグリム/アベンジャー/ヴォークリンデの組み合わせを使っていた。アリストテレスが取れたらアベンジャーと差し替えかな。
→期待していたアリストテレスが使いにくすぎてサムライ/シャドウウォーカー/ヴォークリンデの物理型になりました。クリティカルは大正義
一回だけムービー直後にエラー落ちしたのを思い出した。
まあまあ長いカットシーンの直後だったもんだからもう一回見るハメになってつらかった。(スキップはない)
なんかこのかゆいところに手が届かない感じ、覚えがあるんだよな……と思ったら、テイルズオブザテンペストとか、フリーダムウォーズを遊んだ時みたいな感覚。
どっちもクソゲーとして名が挙がることが多いが、個人的に非常に楽しんで遊べたタイトルだ。
同時に、「クソゲー」と言われても仕方がない不備を抱えているというのもおおいに頷ける。
ハーヴェステラは遊びの体裁は整っているので、楽しむことはできる。
シナリオの出来は非常に良かったと思うし、グラフィックや演出にもうちょっと力が入っていれば、システムの粗を抱えていても良作として評価されることもできたはず。
なんというか、いろいろと惜しい感じ。
新人育成のために若手を集めて作られた実験作というのを風の噂で耳にしたが、そういった評が腑に落ちた。
やりたいことは見えているが、開発力が届かなかった、そんな印象だ。
そういえば、自分はセール中に買ったので半額だったが、定価はフルプライスだった。
PS2くらいの時代のパッケージタイトルだったら許されたが、令和の時代にこのボリュームでフルプライスはかなり強気だな……。
カレノイド残り5階までのプレイ日記/総評としてはそのような感じ。
なんだかんだ非常に楽しんだ。半額以下のセール対象になっていれば買ってよいのではないかと思う。