以前、フィットボクシングで健康を取り戻そうとしていたが、それ以上の身体の不調から習慣づかずに止まってしまっていた。
あれからいろいろあり(いろいろありすぎる気がするが)紆余曲折を経て、
『混合性結合組織病(MCTD)』という診断を受けるに至った。
現代医学では明確な原因がわかっておらず、治療は対症療法のみ。
完治には至らない、いわゆる難病だ。
身体の不調が多いので、「身体は弱いが態度はデカい」と何かとネタにしてきたのだが、ここに至ってさらに難病ネタが舞い込んできた。
ここまで積み上がってくるといっそおもしろいよね。
でだ。
まあせっかくなので、病状記録なんてものをつけていこうかと思い立った。
前述のフィットボクシングの記事もそうだが、いつ頃にどんな調子だったのか読み返せると、医師に説明するときもするっと出てくるので役に立つ。
日本リウマチ学会によると、「混合性結合組織病」と診断されている患者は1万人強。
(2015年時点なので10年前だが、人口に対する割合はさほど変わらないだろう)
10万人に6〜8人とも。
要するに、めっちゃ少ないということだ。
ならばこの身は、症例の少ない病気の研究におおいに役立てるということだ。役立ててやろうとも。
自分は伊藤計劃氏が好きだと何かと公言しているのだが、彼も自身のブログで、映画評論と並行して闘病記をつけていた。
本人のブログそのものも残っているが、本にまとめて出版されてもいる。
不謹慎ながら、もっとも愛する作家といって過言でない存在に近づいた感があってちょっとうれしい。
たいていの人は、治らない病にかかっていると宣告されたら辛くなるものだと思うのだが、自分にはそれがさっぱりない。
そのへんの思考整理もできたらいいな。
病気に対する態度がこのありさまなので、自分の病状記録を『闘病記』と呼ぶのは非常に違和感がある。
べつに闘ってない。病への勝利が「完治」を指すなら、闘う前からもう負けている。
だからなんだろうな。共存記録とでも呼ぼうか。
死ぬまでついてまわる存在とのやりとりの記録だ。